Blogブログ「利益はあるのにお金がない」はなぜ?経常収支と財務収支で解き明かす資金繰りの正体
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あなたの会社は「健康」ですか?
「経常収支」と「財務収支」でわかる、お金の構造の正体
こんにちは。資金繰り本質改善コンサルタントの辻朋子です。
今回は、難しい会計知識がなくてもわかる「お金の構造」の読み解き方を解説します。
「会社にお金が残らない」
「借金を返すと手元が心もとない」
そう感じている経営者の方は少なくありません。
実は、会社のお金の動きはたった2つの「収支」のバランスで決まっています。
はじめに、お金の構造を知るうえで、絶対に知っておかなければならない言葉を2つ紹介します。
それが「経常収支(けいじょうしゅうし)」と「財務収支(ざいむしゅうし)」です。
この2つの言葉の意味とそのバランスさえ理解できれば、あなたの会社の「本当の健康状態」がはっきりと見えてきます。
1. 「経常収支」と「財務収支」ってなに?
まずは、2つの言葉をシンプルに整理しましょう。
・経常収支(けいじょうしゅうし)=「本業の稼ぎ」
商売をして、売上が入り、仕入れや経費を支払って残った「純粋な手元の現金」のことです。
つまり「自力でバケツに溜めた水」です。
・財務収支(ざいむしゅうし)=「銀行とのやり取り」
銀行から借りたお金(入る)と、返した元金(出る)の差額のことです。
返済の方が多い場合はマイナスになります。
つまり「バケツの底から返済として漏れていく水」です。
2. 「健全な構造」とは:自力で返せている状態
お金の構造が健全とは、一言でいうと「本業で稼いだお金(経常収支)の範囲内で、借金を返せている」状態を指します。
【健全な構造】
経常収支(+100万) > 財務収支(-80万)
⇒ 返済しても手元に20万円残る!
この状態であれば、バケツの水は少しずつ増えていきます。
これが、会社が「自立」して成長している証拠です。
3. 「不健全な構造」とは:寿命を削っている状態
一方で、不健全な構造とは、「本業の稼ぎ(経常収支)よりも、返済(財務収支)の方が多い」状態です。
【不健全な構造】
経常収支(+50万) < 財務収支(-80万)
⇒ 毎月30万円、手元からお金が消えていく…!
この足りない30万円は、どこから持ってくるのでしょうか?
過去に貯めた「預金」を切り崩すか、あるいは「新しい借金」で埋めるしかありません。
これは、バケツの底の穴が大きすぎて、蛇口から出る水では追いついていない状態です。
たとえ今、通帳に1,000万円の残高があっても、この「構造」のままでは、いずれ必ずお金は底をつきます。
4. なぜ「構造」を直視する必要があるのか?
多くの方が、「通帳の残高(結果)」だけを見て一喜一憂します。
しかし、本当に大切なのは「なぜその残高になったのか?」という構造(プロセス)です。
・本業でお金は稼げているのに、返済が多すぎてお金が減っている(財務のバランス崩壊)
・返済は少ないのに、本業でお金が稼げていない(本業の稼ぎ方の問題)
原因がどちらにあるかを知るために、「経常収支」と「財務収支」を分けて見ることが不可欠なのです。
5.まとめ
自分のお金の構造がどうなっているかを知る第一歩は、資金繰り予定表の作成ではなく、「実績」の資金繰り表を作ることです。
ぜひ一度、自社のお金の構造を棚卸ししてみてください。
・経常収支(稼ぎ) > 財務収支(返済)
・財務収支(返済) > 経常収支(稼ぎ)
さて、あなたの会社は今、どちらの構造になっているでしょうか?
後者の場合は、資金繰りの本質改善(お金の構造改革)が必要です。
ぜひ、本質改善に向けて動き出しましょう。
なぜなら、この構造の状態が続くと、手元資金は早かれ遅かれ少なくなって、新しい借入が必要になってしまうからです。
さらに最悪の場合は「借りても借りても足りなくなる」という負のループに陥ってしまうからです。
そうならないためにも、対症療法だけではなく、同時に本質的な改善をスタートしましょう。
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