Blogブログ【攻め社長ほど危ない?】利益は出ているのに倒産する理由。「2つのバケツ」を知れば強い財務基盤ができる!

2026/07/29 (水)
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こんにちは。資金繰り本質改善コンサルタントの辻朋子です。

 

「今期も売上は順調、利益も出ている!」

 事業を精力的に拡大し、常に前を向いて走り続ける「攻めの経営者」。

その行動力と決断力こそが、会社を成長させる最大の原動力です。

 

しかし、攻めに強い社長ほど、無意識に陥ってしまう大きな問題点があります。

それは、会社経営において大事な「あること」を知らないまま走ってしまうことです。

 

「あること」とは何か?

「会社には、まったく性質の異なる2つのバケツがある」ということ。

ほとんどの経営者は、この「2つのバケツ」の存在を知りません。

だからこそ、利益が出ているのに手元のお金が減っていき、苦しくなってしまうのです。

 

今回は、会社を絶対に潰さず、さらに攻め続けるための強い財務基盤を作る「2つのバケツ」の仕組みと、その整え方についてお伝えします。

 

 

月次の必要性とは?月次をやらないとどうなるか?

まず知ってほしい。会社には「2つのバケツ」がある

多くの社長は、会社の中にあるバケツを「1つだけ」だと思っています。

売上が入ってきて、経費が出ていき、残ったのが利益——

そう考えていませんか?

 

ですが、実際には会社には最初から「2つのバケツ」が存在しています。

 

・1つ目:「損益」のバケツ(売上や利益など、決算書上の数字)

・2つ目:「資金繰り」のバケツ(手元にある実際の現金・預金の動き)

 

経営において理想的なのは、言うまでもなく「2つのバケツがどちらもプラス(水が潤沢にある状態)」です。

 

しかし、この2つのバケツの存在を知らないと、多くの社長は無意識に「損益のバケツ」ばかりに水を注ごうとしてしまいます。

要は「売上」と「利益」ばかりに目を捕らわれてしまいます。

その結果、気がついた時には「損益バケツはプラスなのに、資金繰りバケツはマイナス(カラカラ)」というとても危険な状態に陥ってしまうのです。

 

なぜ「損益」と「資金繰り」のバケツに大きなズレが生まれるのか? 

「利益が出ている(損益バケツがプラス)なら、お金もあるはずだろ?」

 

そう思われるかもしれません。

ですが、ビジネスには「損益バケツと資金繰りバケツで動きが一致しない取引」が必ず存在します。

このギャップ(ズレ)を生み出している主な要因は、以下の通りです。

 

1.お金は出ていくのに、損益バケツ(経費)に載らないもの 

・【最重要】借入金の「元本返済」 返済金は損益上の経費になりませんが、資金繰りバケツからは直接現金が減っていきます。

どれだけ利益が出ていても、それ以上の返済があれば資金繰りバケツはマイナスになります。

 

・「在庫(商品・資材の仕入れ)」 仕入れの際にお金は出ていきますが、売れるまでは経費(売上原価)になりません。

「売上アップに備えて大量に在庫を仕入れた」場合、資金繰りバケツは一気にマイナスになります。

 

2.損益バケツ(経費)に載るのに、お金は出ていかないもの 

・「減価償却費」 過去に買った設備などの費用を毎期経費として計上しますが、今期実際に資金繰りバケツから現金が出ていくわけではありません。

 

3.売上と入金のタイムラグ(売掛金)

・商品を売って損益バケツに売上(利益)が載っても、実際の入金は1ヶ月後や2ヶ月後です。

その入金を待つ間にも、給料や家賃の支払いで資金繰りバケツからはお金が出ていきます。

 

このように、「在庫や借入返済、入金の遅れ」によって現金が先に出ていき、「減価償却費」によって決算書上の数字と現金の動きがずれるため、損益バケツの利益と資金繰りバケツの残高はまず間違いなく一致しないのです。

 

会社を潰すのは「赤字」ではない。「資金繰りバケツのマイナス」 

ここで、経営において最も大事なことをお伝えします。

 

会社は、赤字(損益バケツのマイナス)だから潰れるのではありません。

「手元のお金(資金繰りバケツ)がマイナスになった瞬間」に潰れるのです。

 

仮に一時的な赤字であっても、資金繰りバケツにしっかりプラスの現金がある限り会社は倒産しません。

逆に、どれだけ過去最高益を更新していても、明日の支払増や借入返済に充てる現金がバケツに残っていなければ、その日で事業はストップします。

会社を倒産させる本当の原因は100%「資金繰りバケツがマイナスになること」なのです。

 

資金繰りバケツを整える武器は「3つのカテゴリーに分かれた資金繰り表」

では、どうすれば資金繰りバケツを常にプラスで満たし、強い経営基盤を作ることができるのでしょうか?

 

そのために不可欠なのが、「正しく設計された資金繰り表」の活用です。

単に「何月にいくら入って、いくら出た」というお小遣い帳のような資金繰り表では、バケツの状態を正確に把握することはできません。

本当にお金の流れをコントロールするためには、お金の動きを「3つのカテゴリー」に分類して整理されたひな形を使う必要があります。

 

1.経常収支(本業の営業活動において、どれだけ現金が入って・出たか)

2.経常外収支(設備投資や不要資産の売却など、本業以外の特別なお金の動き)

3.財務収支(銀行からの資金調達や、借入金の元本返済といった金融上の動き)

 

この3つのカテゴリーに分けた資金繰り表を使って初めて、

「本業でしっかり現金を生み出せているか」

「投資のタイミングが早すぎないか」

「返済負担がどれだけ圧迫しているか」

というお金が減っている本当の理由(バケツの穴)が明確に見えてきます。

この「3つのカテゴリー分け」こそが、資金繰りバケツを整え、強い会社の基盤をつくるためのポイントなのです。

 

まとめ:2つのバケツをプラスにして、安心して攻め続けられる会社へ 

事業を拡大し、世の中に価値提供し続ける「攻め社長」の情熱と行動力は、素晴らしい強みです。

だからこそ、その大切な会社を守り、成長させ続けるために、まずは「我が社には2つのバケツがあり、特に資金繰りバケツをプラスに保つ必要がある」という視点を持つことから始めてみませんか?

 

損益バケツでしっかり利益を出し、3つのカテゴリーに分かれた資金繰り表でお金の流れを把握、コントロールして手元資金を潤沢なプラスにする。

これこそが、永続する強い企業が実践している財務の秘訣です。

 

「自社のバケツを整えて、強い基盤を作りたい」経営者へ

「自社の資金繰りバケツがどうなっているか、一度プロの目で確認したい」

3つのカテゴリーに分かれた資金繰り表を使いこなして、倒れない財務基盤を作りたい」

 

そんな攻め社長のためにご用意しているのが「資金繰りメールサポート」です。

単に資金繰り表の書き方を教えるサービスではありません。

 

 「経常収支・経常外収支・財務収支」に分かれた専門のフォーマット(ひな形)を使って実際の数字(実績)を分析しながら、資金繰りバケツをしっかり整え、盤石な経営基盤をつくるための実践サポートと診断を行います。

さらにこのサポートでは、資金繰り表の読み方はもちろんのこと、月次決算書の見方・考え方、自社の財務上の問題点や課題の「正しい見つけ方」まで、経営に必要な数字のセンスがこっそり学べるのも大きな特徴です。

「どこからお金が漏れているのか」「どうすれば手元資金を潤沢なプラスにできるのか」を可視化し、数字に強い経営者として安心して事業を拡大していける体制づくりを伴走いたします。

▶月次の見方も学べる「資金繰りメールサポート」の詳細はこちらです

 

 


 

【著者プロフィール】

辻 朋子(つじ ともこ)

株式会社スマップス 代表取締役/資金繰り本質改善コンサルタント

35年以上にわたり1,000人を超える経営者の「生の声」と「経営の実態」に向き合ってきた現場のエキスパート。

売上が急拡大し利益が出ている会社でも「借入金があるから資金繰りが回っているだけ」という会社は非常に多いです。

そういう会社に対して「手元に残高があるうちに」「金融機関から融資が引っ張れるうちに」

資金繰りの本質改善を行うことを提唱しています。

そして、本業の収入の範囲内ですべての支払いと借入返済がまかなえる構造にして、

強い基盤をつくることをアドバイスしています。

「難しい経営数字がとにかくわかりやすい!」と好評のYouTubeも配信中。

経営者の「孤独な決断の答え合わせ相手(頼れる軍師)」として、独自メソッド「2つのバケツ理論」などを通じ、

絶対に黒字倒産させない「最強の守り」を固める伴走サポートを提供しています。

 

好きな言葉:事実は1つ。解釈は2つ。

数字とお金の不安から解放され、確信を持って「事業の成長と挑戦」を楽しめる社長を増やすことが私の使命。

 

【孤独な決断に、確信を】

社長の「壁打ち相手」として伴走する、完全個別メールサポートの詳細は下記よりご確認いただけます。

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