Blogブログ【9月は融資のチャンス?】資金調達が上手い社長の特徴と「借りやすい時期」に動くべき理由

2026/07/31 (金)
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こんにちは。資金繰り本質改善コンサルタントの辻朋子です。

 

資金調達は、会社経営を続けていく上で非常に重要な仕事です。

 

これまで35年にわたって現場で数多くの経営をサポートしてきましたが、その中で痛感しているのは、「資金調達が上手い社長」と「下手な社長」には明確な違いがあるということです。

 

資金調達が上手い社長にはいくつか共通する特徴がありますが、一言で言うなら「上手い社長は、借りやすい時に借りて、下手な社長は、借りたい時に借りる」ということです。

 

実は「借りやすい時」にはいくつか種類があって、例えば「決算書や月次試算表の数字が良いとき」などもそのひとつです。

 

このあたりの詳しい話は、長くなってしまうのでまた別の機会にお話ししますね!)

 

そしてもうひとつ、借りやすい絶好のタイミングが「金融機関が融資を出したい時期」です。

 

その代表的な月が、間もなく迎える「9月」なのです。

 

今回は「なぜ9月が狙い目なのか」という理由と、資金調達が上手い社長が実践している考え方、そして絶対に押さえておくべき「身の丈に合った借入額の見極め方」についてお話しします。

 

月次の必要性とは?月次をやらないとどうなるか?

なぜ9月は銀行から融資を引き出しやすいのか?

ズバリ理由はシンプルで、自社の決算期がいつであるかに関わらず、多くの金融機関にとって9月が「中間決算期」だからなのです。

 

銀行や信用金庫にも、半期ごとの営業目標(ノルマ)があります。

 

そのため9月になると、ノルマ達成のために「融資実績を伸ばしたい」「どんどん貸し出したい」という銀行側の心理が強く働くわけですね。

 

年度末の3月も同じですが、9月は自社の決算月に関係なく「銀行が貸したがっているタイミングを利用して、今後の事業資金をしっかり確保しておく」という意味で、すべての経営者にとって絶好のチャンスと言えます。

 

上手い社長の特徴:「借りたい時」ではなく「借りやすい時」に動く

 

資金繰りで苦労する社長と、常にゆとりを持っている社長。大きな違いのひとつが「融資を頼みに行くタイミング」にあります。

 

・苦しくなりがちな社長(下手な社長): お金が足りなくなってから(借りたい時に)慌てて銀行に駆け込む

・資金調達が上手い社長: 銀行が貸したがっている時期(借りやすい時)に計画的に引っ張っておく

 

お金が必要になってから(=業績が厳しくなってから)慌てて銀行に行っても、試算表の数字が悪ければ審査は当然厳しくなります。

 

だからこそ資金調達が上手い社長は、9月のように銀行が積極的なタイミングを見計らって「借りられる時に手元資金を厚くしておく」のです。

 

これが会社を守る鉄則と言えます。

 

ちょっと待って!「身の丈以上の借入」は後で首を絞めます。

 

ただし、いくら借りやすい時期だからといって、計画なしにお金を引っ張ってくるのは危険です。

 

銀行口座にドカンとお金が入ると、一瞬「潤った!」と安心しがちですが、それは売上ではなく「将来返さなきゃいけない借金」です。

 

身の丈に合わない借入をしてしまうと、後々重い返済負担となって自分の首を絞めることになります。

 

だからこそ融資を受ける時は、「借りられる額」ではなく「自社が無理なく返せる額」を基準に考えなければいけません。

 

自社の「返済能力」を知る、まずは目安の計算式から

 

じゃあ、自社は1年間でいくらまでなら無理なく返せるのか?

 

返済の原資になるのは売上ではなく「残った利益」です。

 

まずは自社の決算書を開いて、次の計算式で「大まかな返済能力(目安)」を確かめてみてください。

 

年間の返済能力(目安) = 経常利益 + 減価償却費 - 税金

 

・経常利益: 本業と財務を含めて、会社が1年で稼ぎ出したお金

・減価償却費: 経費に計上されているけれど、実際には現金が出ていかないお金(手元に残っているので足し戻す)

・税金: 利益に対して払う法人税などを差し引く

 

この計算で出た金額が、自社が1年間で返済に回せる「理論上のキャッシュフロー(手元の現金)」になります。

 

【ここが最重要】利益はあくまで理論値。本当の返済能力は「実績資金繰り表」で確かめる!

 

ただし、ここで一つ大きな注意点があります。

 

今お伝えした計算式は、あくまで「決算書上の数字を使った理論上の話」です。

 

実際のビジネスでは、売掛金の回収ズレがあったり、買掛金の支払いや過去の借入金の返済があったりと、「利益が出ているのにお金がない」という現象が普通に起こります。

 

だからこそ、本当に身の丈に合った返済能力を見極めるためには、決算書(損益計算書)だけでなく、「実績資金繰り表」で実際の現金出入りを確認するのがベストです。

 

過去の「実績資金繰り表」を見れば、自社が毎月どれだけの現金を残せていて、実際にいくらまでなら返済に回せるのかという生の実力が一目瞭然になります。

 

9月のチャンスを使って融資を引っ張る時も、まずは「実績資金繰り表」で自社の足元(リアルな返済力)をしっかり固めた上で、返済期間や借入額を設計していきましょうね。

 

まとめ:借りやすい今だからこそ、計画的な調達を

会社経営においてとても大事な「資金調達」。

 

「借りやすい時に借りる」という原則をぜひ覚えておいてください。

 

1.金融機関の都合(9月など)で「借りやすい時」に動くのが資金調達が上手い社長

 

2.「借りられる額」ではなく「返せる額」を意識する

 

3.利益ベースの計算はあくまで目安で、「実績資金繰り表」でリアルな返済能力を把握する

 

このポイントを押さえて、賢く手元資金を確保していきましょう!

 

「自社の本当の返済能力を知りたい」「実績資金繰り表の作り方や見方がわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

▶資金繰りを整えて強い基盤を作るサポートはこちらです

 

 


 

【著者プロフィール】

辻 朋子(つじ ともこ)

株式会社スマップス 代表取締役/資金繰り本質改善コンサルタント

35年以上にわたり1,000人を超える経営者の「生の声」と「経営の実態」に向き合ってきた現場のエキスパート。

売上が急拡大し利益が出ている会社でも「借入金があるから資金繰りが回っているだけ」という会社は非常に多いです。

そういう会社に対して「手元に残高があるうちに」「金融機関から融資が引っ張れるうちに」

資金繰りの本質改善を行うことを提唱しています。

そして、本業の収入の範囲内ですべての支払いと借入返済がまかなえる構造にして、

強い基盤をつくることをアドバイスしています。

「難しい経営数字がとにかくわかりやすい!」と好評のYouTubeも配信中。

経営者の「孤独な決断の答え合わせ相手(頼れる軍師)」として、独自メソッド「2つのバケツ理論」などを通じ、

絶対に黒字倒産させない「最強の守り」を固める伴走サポートを提供しています。

 

好きな言葉:事実は1つ。解釈は2つ。

数字とお金の不安から解放され、確信を持って「事業の成長と挑戦」を楽しめる社長を増やすことが私の使命。

 

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