Blogブログ攻めの経営者こそ「リアルタイム月次」が必要!数字を味方につけて会社を伸ばす方法
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こんにちは。資金繰り本質改善コンサルタントの辻朋子です。
「とにかく売上を伸ばすぞ!」
「新しい事業に投資して会社を大きくする!」
事業拡大に向けて情熱的に走る「攻め社長」。
その行動力とスピード感は、ビジネスを推進する最大の武器です。
しかし、数多くの経営相談を受ける中で、私はある大きな共通点を感じています。
それは…
赤字の会社、利益が足りない会社、資金繰りが厳しくなりがちな会社の特徴の1つが、「月次(試算表)を作っていない」ということです。
ここで言う「利益が足りない」とは?
単に決算書上で赤字か黒字かという話ではありません。
「借入金の返済ができるだけの利益(返済原資)が残っているかどうか」です。
仮に会計上で利益が出ていたとしても、毎月の借入金の返済額に見合った利益が出ていなければ、会社にとっては「利益が足りない」状態であり、資金繰りはどんどん厳しくなっていきます。
本来であれば、そうした会社こそ真っ先に月次を作って現状を把握すべきなのですが、実際には作成できていないケースが多く見られます。
「現状を改善しなければいけない」と分かってはいるものの、「具体的にどこを改善すればいいのか」「返済を賄うためにあといくらの利益が必要なのか」が全く分からない状態になってしまうのです。
そこで今回は、攻めの経営者にこそ知ってほしい「リアルタイム月次」の必要性と、それによって会社がどう変わるのかをわかりやすく解説します。
「半年前の決算書」では、今の経営判断はできない
「うちは年に一度、決算書を作っているから大丈夫」 そう思われるかもしれません。
しかし、もしあなたの会社の決算が「半年前」だったとしたら…。
その決算書の数字は、現在の経営の参考にはなりにくいのが実情です。
ビジネスの環境も売上の推移も、半年経てば大きく変化します。
半年前の数字を頼りに今の重要な決定を下すのは、過去の地図を持って今の道を走るようなものです。
攻めの経営判断を正しく下すために必要なのは、過去のデータではなく「今の数字」です。
目指したいのは、月が変わったら「翌月中旬(15日頃)」には前月分の月次が出ている仕組みを作ることです。
なぜ「攻め社長」にこそリアルタイムな月次が必要なのか?
攻めの社長は、新しい打ち手を次々と実行に移します。
だからこそ、現状をタイムリーに把握できる月次が欠かせません。
リアルタイムな月次があれば、次のような判断がスムーズになります。
・改善すべきポイントが明確になる。
「今月はお金が残りづらかった」というとき、月次があれば「仕入れ原価が上がっているのか」「人件費の影響か」「特定の経費が増えたのか」がすぐに分かります。
ピンポイントで改善策を打つことが可能です。
・「返済も含めて、あといくら改善すべきか」が見える
ただ「節約しよう」では具体策が出ません。
「毎月の借入返済を無理なくこなすには、あと粗利で150万円の改善が必要だ」と具体的に把握できれば、必要な行動計画も明確になります。
・次の「攻め」に使える予算がわかる
新しい投資や採用など、返済や手元資金とのバランスを見ながら、次のチャレンジにいくら使えるのか根拠を持って判断できるようになります。
リアルタイム月次が「返済できる会社」を作る3つの理由
月次を翌月中旬に確認できる体制を整えると、会社の状態はガラリと変わります。
1.「返済原資の不足」に早期に気づき、先手が打てる。
「利益は出ているのに返済がつらい」という状態も、翌月には数値で察知できます。
手遅れになる前に、売上の改善やコストの調整など、具体的な対策へと素早く動けます。
2.打った対策の効果が「翌月」には数字で検証できる
「先月打ったあの施策で、本当に返済原資(利益)が増えたのか?」がすぐに分かります。
成果が出ていなければ、翌月すぐに次の手を打つという素早い軌道修正が可能です。
3.根拠を持って銀行と話ができる
リアルタイムの数字を把握している経営者は、金融機関からの信頼度が大きく変わります。
追加の融資や返済条件の相談が必要になった場合でも、曖昧な見通しではなく「今の確定した数字」をベースにスムーズな交渉ができます。
もちろん、毎月の集計フローを整えるための手間や仕組みづくりは必要です。
しかし、「返済に必要な利益が出ているかも分からないまま走り続けるリスク」に比べれば、試算表を出す体制を作る価値は計り知れません。
まとめ:「翌月中旬」に数字が揃う仕組みを作ろう
事業を成長させるための「攻め」の姿勢はとても大切です。
その攻めを確実な成果と健全なキャッシュフローにつなげるのが「リアルタイムな数字」です。
・月が明けたら、翌月中旬には前月分の月次が出る仕組みを整える
・過去の決算書ではなく、「今の数字」をベースに、返済も考慮した改善や投資を決める
まずは「翌月中旬に前月分を把握する」という目標から始めてみませんか?
「何から手をつければいいかわからない」
「毎月15日までに月次を出す仕組みを作りたい」
という方は、ぜひ一度ご相談ください。
現状を正しく把握し、しっかりと返済をこなした上で利益が残る体制を一緒に作っていきましょう。
【著者プロフィール】
辻 朋子(つじ ともこ)
株式会社スマップス 代表取締役/資金繰り本質改善コンサルタント
35年以上にわたり1,000人を超える経営者の「生の声」と「経営の実態」に向き合ってきた現場のエキスパート。
売上が急拡大し利益が出ている会社でも「借入金があるから資金繰りが回っているだけ」という会社は非常に多いです。
そういう会社に対して「手元に残高があるうちに」「金融機関から融資が引っ張れるうちに」
資金繰りの本質改善を行うことを提唱しています。
そして、本業の収入の範囲内ですべての支払いと借入返済がまかなえる構造にして、
強い基盤をつくることをアドバイスしています。
「難しい経営数字がとにかくわかりやすい!」と好評のYouTubeも配信中。
経営者の「孤独な決断の答え合わせ相手(頼れる軍師)」として、独自メソッド「2つのバケツ理論」などを通じ、
絶対に黒字倒産させない「最強の守り」を固める伴走サポートを提供しています。
好きな言葉:事実は1つ。解釈は2つ。
数字とお金の不安から解放され、確信を持って「事業の成長と挑戦」を楽しめる社長を増やすことが私の使命。
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