Blogブログ資金繰り表作成の鉄則!「収入は少なめ、支出は多め」で会社を守る資金管理術
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こんにちは。資金繰り本質改善コンサルタントの辻朋子です。
経営において「資金繰り表」は、会社の生命線である現金の流れを把握するための重要な道具です。
しかし、現場で多くの社長と話をしていると、ある「陥りやすいパターン」を見かけることが少なくありません。
それは、資金繰り予定表を作る際に「収入は多めに、支出は少なめに」見積もってしまうことです。
数字の見積もりが前向き過ぎるのです。
そこで今回は、自社の手元資金を守り、安全な経営判断を行うために絶対知っておくべき資金繰り表作成時の鉄則をご紹介します。
さらに資金ショートを確実に回避するための具体的な作成テクニックについても共有しますのでぜひお役立てくださいね!
なぜ「収入は多め・支出は少なめ」で作ってしまうのか?
事業をどんどん前に進める「攻めの経営者」ほど、プラス思考です。
・「今月はあの売掛金が早めに入金されるかもしれない」
・「この経費はもう少し抑えられるだろう」
こんな感じで、無意識のうちに希望的観測を込めて資金繰り表を作成してしまいがちです。
前向きな社長ほどその傾向が強いです。
ですが、資金繰り予定表において過度なプラス思考は注意が必要です。
なぜなら「月末の残高が思ったより少ない…」という事態に陥ることがあり得るからです。
「予期せぬ入金の遅れ」や「急な出費の発生」など…
それが原因で、一気に手元残高が少なくなって、資金ショートの危機に直面してしまうことだって起こってしまうからです。
資金繰り表の鉄則:「収入は少なめに、支出は多めに」
資金繰り予定表を作成する際の鉄則は、「収入は厳しめに(少なめに)、支出は余裕をもって(多めに)」見積もることです。
【収入の考え方】
回収が確定しているものだけを計上し、不確定な見込みは入れない。
入金期日がズレる可能性も考慮しておく。
【支出の考え方】
突発的な出費や税金・社会保険料の支払いなど、発生し得る支出は漏らさず高めに見積もっておく。
もし予測がブレたとしても、「思ったよりも多く資金が残ったね」という結果であれば、次の投資に回すなどポジティブな意思決定ができます。
逆に「思ったより残高が少なかった」というブレ方は、精神的にも経営的にも大きなダメージとなります。
資金繰り表は、夢を描くためのツールではなく、最悪の事態を回避して会社を守るための防衛ツールなのです。
資金ショートを確実に回避する!「2パターンの資金繰り表」のすすめ
私の「資金繰りメールサポート」では、資金繰り予定表の作成について「2種類のパターンを作成すること」をご提案する場合もあります。
1.通常パターン(回収時期や標準的なコストを見込んだ予測)
2.悲観的パターン(入金遅延や売上減少、突然の出費などを想定した最悪のシナリオ)
この「悲観的パターン」をあらかじめ作っておくことで、万が一最悪のシナリオをたどった場合でも、「いつ・どれくらいの資金が不足するか」が事前に目に見えるようになります。
そのため、手遅れになる前に「融資検討や支払の見合わせ」といった打つべき手を打つことができ、資金ショートを確実に回避することが可能になります。
経営者の「思考の癖」を掴み、経営計画全体に活かす
さらに、この「通常パターン」と「悲観的パターン」の2つをご自身で比較していただくことには、もうひとつ大きなメリットがあります。
それは…
社長ご自身の思考の癖や傾向が確認、把握できるということです。
「意外と収入の見通しを甘く見る傾向があるな!」
「ここは最悪を想定するのが難しかったな!」
といった自分の思考傾向を客観的に知ることで、資金繰り表作成の精度が上がります。
また、利益計画書の作成や、あらゆる経営意思決定の場面において、より客観的、現実的な判断が下せるようになります。
実録:月末の残高が大きくズレてしまった事例
先日も、私の「資金繰りメールサポート」をご利用いただいている経営者から、「月末の実際の口座残高が、予定していた数値と大きくズレてしまった」というご報告をいただきました。
さっそく提出いただいた資金繰り予定表を検証したところ、まさにこの「前向きな思考」が影響していたことが判明しました。
・売上回収の確度を甘く見積もり、高めの収入を記載していた
・毎月発生する細かな諸経費や突発的な支払いを低く見積もっていた
それによって、現実と乖離してしまい、会社存続の資金の見通しに大きな狂いが生じていたのです。
検証後、予測の精度を「収入は厳しく、支出は手堅く」へ修正し直し、通常と悲観の視点を整理したことで、本来必要な手元資金の適正額が明確になり、事前に打つべき対策へ素早くシフトすることができました。
資金繰り表を経営の意思決定に活かすために
資金繰り表は、ただ作成して終わりではありません。
重要なのは以下のプロセスです。
1.実態に即したルール(収入少なめ・支出多め)で作成する
2.悲観パターンも用意し、資金ショートを確実に防止する
3.自身の思考の癖を把握し、利益計画書など経営全般に活かす
4.実績と予定の「ズレ(差異)」を検証し、根拠ある経営意思決定を行う
「予定表を作ってもいつも数字がズレてしまう」「自分の作り方の癖を知り、安全な資金管理をしたい」というお悩みをお持ちではありませんか?
私の「資金繰りメールサポート」では、資金繰り表の作成から診断、問題点の抽出、そして経営判断に活かすための具体策まで、メールを通じてアドバイスを行っています。
まずは一度、ご自社の資金繰り表を見直してみませんか?
【著者プロフィール】
辻 朋子(つじ ともこ)
株式会社スマップス 代表取締役/資金繰り本質改善コンサルタント
35年以上にわたり1,000人を超える経営者の「生の声」と「経営の実態」に向き合ってきた現場のエキスパート。
売上が急拡大し利益が出ている会社でも「借入金があるから資金繰りが回っているだけ」という会社は非常に多いです。
そういう会社に対して「手元に残高があるうちに」「金融機関から融資が引っ張れるうちに」
資金繰りの本質改善を行うことを提唱しています。
そして、本業の収入の範囲内ですべての支払いと借入返済がまかなえる構造にして、
強い基盤をつくることをアドバイスしています。
「難しい経営数字がとにかくわかりやすい!」と好評のYouTubeも配信中。
経営者の「孤独な決断の答え合わせ相手(頼れる軍師)」として、独自メソッド「2つのバケツ理論」などを通じ、
絶対に黒字倒産させない「最強の守り」を固める伴走サポートを提供しています。
好きな言葉:事実は1つ。解釈は2つ。
数字とお金の不安から解放され、確信を持って「事業の成長と挑戦」を楽しめる社長を増やすことが私の使命。
【孤独な決断に、確信を】
社長の「壁打ち相手」として伴走する、完全個別メールサポートの詳細は下記よりご確認いただけます。
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