Blogブログ資金繰りとは?資金繰りが悪化する原因と改善法「資金繰り改善3つのステップ」

2026/02/27 (金)
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資金繰りとは?

資金繰りとは、入ってくるお金(収入)と出ていくお金(支出)を予測、調整することです。

資金繰りを考える最大の目的は、資金ショートを回避し、必要に応じて資金調達を行うことを検討するためです。

「勘定合って銭足らず」という言葉がありますが、これは決算書上は利益が出ているにもかかわらず、手元のお金が不足している状態を表します。

また売掛金の未回収や遅れ、過剰な在庫、過大な借入金の返済などが主な原因で、黒字なのに倒産してしまういわゆる「黒字倒産」の要因となる、会社経営において典型的な資金難を表す言葉です。

 

 

資金繰りが悪化する原因

会社経営において、利益があることと、手元に資金があることはまったく別物です。

したがって、損益計算書では利益が出ているにも関わらず、手元資金が減り、資金繰りが厳しくなることがあります。

原因は、大きく4つに分けられます。

1.収入の減少(入ってくるお金が減る)
2.支出の増加(出ていくお金が増える)

3.お金が入ってくるタイミングが遅くなる
4.お金が出ていくタイミングが早くなる

1の「収入の減少」は、売上の減少によって入ってくるお金が減る、未回収の代金が貸し倒れることなどが考えられます。

2の「支出の増加」は、固定費の増加や過剰な仕入れ、新たな借入金の返済などです。

3の「お金が入ってくるタイミングが遅くなる」は、売掛金がなかなか入ってこない、回収サイトが長くなるなどです。

4の「お金が出ていくタイミングが早くなる」は、仕入れ先や取引先との取引条件の変更などです。

このような原因が重なり「収入<支出」(入ってくるお金よりも、出ていくお金の方が多い)という状態が続くと、手元資金がどんどん減り、場合によっては足りなくなります。

その結果、銀行への借入返済や取引先への支払いが遅れてしまい、遅延が恒常的に発生してしまうと信用を失い、最悪の場合は倒産に追い込まれます。

 

 

資金繰り改善3つのステップ

資金繰りを改善するには、次の3つの方法を順番に行うことが必要です。

1.「資金繰り実績表」を作成して資金の動きを把握する

2.作成した「資金繰り実績表」から問題点を探る

3.問題点を基に改善策を検討して、実行する

 

1.資金繰り実績表を作成して資金の動きを把握する

資金繰りを改善するには、まずはじめに資金の動きを把握すること「現状把握」が必要です。

そのために「資金繰り実績表」を作成します。

「資金繰り実績表」とは、現金出納帳や銀行通帳から過去のお金の出入りをピックアップして表にまとめたものです。

また「資金繰り実績表」では、資金繰りの悪化の原因を細かく分析するためにお金の出入り「収入(入ってきたお金)」と「支出(出ていったお金)」を3つのカテゴリーに分けて把握、記入します。

・経常収支(本業での収入-支出)
・経常外収支(本業以外での収入-支出)
・財務収支(財務での収入-支出)

3つのカテゴリーに分けることによって、資金繰りが悪くなった原因が細かく分析できます。

また改善しなければならない金額が具体的にわかります。

したがって、資金繰りを良くするためのはじめの一歩は「資金繰り実績表」を作成することです。

 

2.作成した資金繰り実績表から問題点を探る

「資金繰り実績表」を作成すると「何が原因で資金繰りが悪化したのか?」また「金額がどのくらい足りないのか?」がわかります。

例えば、1ヶ月の本業の収支(経常収支)が80万円だったとします。

※収支とは、収入(入ってきたお金)から支出(出ていったお金)を差し引いた額のことです

それに対して1ヶ月の借入金の返済(財務収支)が90万円だった場合、1ヶ月の収支は10万円不足になります。(80万円-90万円=▲10万円)

この状態が6ヶ月続くと60万円(10万円×6ヶ月)不足し、6ヶ月間で手元資金が60万円減ってしまうことになります。

こういう場合の資金繰りの問題点は、本業で生み出したお金以上に借入返済が多いことです。

資金面で考えたら「身の丈以上の借入をしている」ということです。

このように、資金繰り実績表を作成することによって、資金繰りが厳しくなった原因が具体的に把握できます。

そして具体的な悪化原因と金額がわかるから、適切な改善策が検討できるわけです。

 

3.問題点を基に改善策を検討して、実行する

資金繰り実績表をつくり、悪化原因(問題点)と金額が把握出来たら、次は資金繰りの改善法を検討します。

資金繰りを改善するにはさまざまな方法があります。

例えば、先ほどの事例の場合は改善する方法は大きく2つあります。

1.財務収支80万円を増やす(90万円の借入返済が賄えるようにする)

2.借入返済90万円を減らす(財務収支80万円で賄えるようにする)

さらに分解をすると

1の「財務収支の80万円を増やす」については、2通りに分解できます。

・収入(入ってくるお金)を増やす
・支出(出ていくお金)を減らす

例えば、財務収支80万円が、収入が180万円で、支出が100万円の結果だとした場合。

一つ目は、収入を200万円に増やすことができれば、支出が100万円のままでも、財務収支は80万円から100万円に増えます。

二つ目は、収入は180万円のままだとしても、支出を100万円から80万円に減らすことができたら、財務収支は80万円から100万円に増えます。

つまり財務収支を増やすには、「収入を増やす」または「支出を減らす」のどちらか一方でもメスを入れることができればOK、ということになるのです。

2の「借入返済90万円を減らす」については、例えば既存の借入金の本数が複数あったとします。

その一部を借り換えて、毎月の借入返済額を90万円から70万円に減らすことができたら、仮に、1の経常収支に手を付けず、財務収支が80万円のままでも10万円のプラスになり手元式は減りません。(80万円-70万円=10万円)

このように、資金繰りの改善法はさまざまあり、どの方法を選択するかは「資金繰り悪化の原因(問題点)はどこなのか?」ということと「問題の金額はいくらなのか?」によって異なるということになります。

したがって、まずは「資金繰り実績表」を作成して、問題点と額を明らかにして改善策を検討していきます。

そして実際に改善に取り組み始めます。(実行)

 

 

資金繰りを改善する方法

資金繰りを改善する方法はさまざまありますが、大きく4つのパターンに分けられます。

1.収入を増やす(入ってくるお金を増やす)
2.支出を減らす(出ていくお金を減らす)
3.お金が入ってくるタイミングを早める
4.お金が出ていくタイミングを遅くする

資金繰りを良くするには、資金繰りが悪化する原因と真逆のことをやればいいわけです。

1の「収入を増やす」については、例えば「売上を増やす」「遊休資産を売却する」「金融機関から借入をする」「増資をする」などです。

ただし「売上を増やす」は注意が必要です。

なぜならそれに伴って、支出の増加や、支出のタイミングを早めてしまう可能性があるからです。

※売上が増えているときこそ要注意なのはなぜか?
https://smaps-co.jp/blog/news/1917/

2の「支出を減らす」は、例えば「固定費削減」「仕入れを減らす」「在庫管理の適正化」「借入の借り換えやリスケ」などが考えられます。

3の「お金が入ってくるタイミングを早める」は「回収サイトの条件変更(短縮)」「回収の徹底」などです。

4の「お金が出ていくタイミングを遅くする」は「支払いサイトの条件変更(延長や分割払い)」です。

そして資金繰り改善法の選び方のポイントは、複数を組み合わせて、計画的に行うことです。

すぐに結果が出るものもあれば、なかなか結果が出づらいものや時間を要するものがあります。

そういうことも踏まえて「原因」と「金額」を基に改善法を選び実行しましょう。

また「資金繰り実績表」だけでなく「資金繰り予定表」も合わせて作成し、資金不足や資金ショートを必ず回避することも重要です。

3ヶ月後、半年後、1年後の資金残高を予測して、必要に応じて金融機関からの借入を検討しながら、早め早めに手を打っていきましょう。

ただし借入依存には注意が必要です。

なぜなら「とりあえず借りる」という行為は、いわば「体力が落ちているのにドーピングで動いている」状態に近いからです。

したがって仮に融資を受けたとしても、資金繰りの改善は並行して実行していきましょう。

 

 

 

 

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